知能情報科学セミナーⅠ — レポート

モーションキャプチャによる
歩行・走行・スキップの定量解析

— 自己相関・相互相関による動作パターン解析と、最適移動法の考察 —

情報学部 情報科学科 3年
平松 瑠希 工学院大学 KUTE-TOKYO
mocopi BVH × 4名×3動作 × 自己相関 × 相互相関 × FFT
01 INTRODUCTION

背景・目的

本レポートは、知能情報科学セミナーⅠで学んだ 高速フーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)に基づく自己相関関数(ACF: Auto-Correlation Function)と相互相関関数(CCF: Cross-Correlation Function) の理論を実データに適用する実践演習である。

研究の問い

使用したデータ

mocopi(ソニー製モーションキャプチャ)で取得した 4名 × 3動作 = 12サンプル のBVHファイルを解析対象とする。前回のレポート(2名)から被験者を2名追加し、より統計的な裏付けを目指した。

02 DATA

計測データ概要

ファイル被験者動作フレーム数計測時間
Sora_walking.BVH青空歩く81513.6 s
Sora_running.BVH青空走る121320.2 s
Sora_skip.BVH青空スキップ114519.1 s
Shota Walkin.BVH翔太歩く318153.0 s
Sho_run.bvh.BVH翔太走る175929.3 s
Shota_skip.BVH翔太スキップ172928.8 s
Ruki_walk.BVH瑠希歩く103217.2 s
Ruki_run.BVH瑠希走る151825.3 s
Ruki_skip.BVH瑠希スキップ170028.3 s
Nori.walk.BVH宣久歩く114219.0 s
Nori.run.BVH宣久走る164327.4 s
Nori.skip.BVH宣久スキップ183130.5 s

計測関節(BVH階層)

Root(腰)を中心に、頭・両足首・両手首・両膝・両肘など 27関節 の位置(X,Y,Z) と回転(Z,X,Y) を毎フレーム記録。

03 METHOD

解析手法

① ストライド周期 T の推定(自己相関関数 ACF)

ACF(τ) = IFFT(|X(f)|²)   (ウィーナー=ヒンチン定理、IFFT: Inverse FFT)

2N ゼロパディングで循環畳み込み由来のエイリアシングを除去し、最初の有意ピーク(ACF > 0.15)をストライド周期 T とする。

② 歩調 / 歩数

cadence = 1 / T [Hz]    steps = (duration / T) × 2

③ 左右対称性スコア(相互相関関数 CCF)

CCF(τ) = IFFT(X*(f) · Y(f))

Score = 0.6 × RMS比(Root Mean Square 比) + 0.3 × 位相差スコア + 0.1 × CCF ピーク

④ 拡張解析(本レポート独自)

⑤ 移動速度

Root位置 (X, Z) のフレーム間移動量を積算した 経路長、および 始点→終点の直線距離 を計測時間で割って km/h に換算。

📖 READING GUIDE

瑠希・歩くを教材に、グラフの読み方を学ぶ

ここから先、本レポートには 12 サンプル × 各 3 枚(overview / ACF / symmetry) = 36 枚以上の解析グラフが登場する。 いきなり全部見ても何が大事かわかりにくいので、このセクションでは「平松瑠希・歩く」を題材に、グラフを 6 ステップで読み解く方法 を示す。 ここで読み方を身につければ、後続の 11 サンプルも同じ要領で読めるようになる。

STEP 1腰の上下動を見る ─ 歩行リズムの正体

Step 1: Root 鉛直位置

歩行中、腰(モコピーで root ジョイントとして記録される)は常に上下に揺れ続けている。これは人間の歩行が 倒立振子モデルとして動いているため、軸足の真上に重心が乗った瞬間(=立脚中期)に最も高くなり、両足支持期に最も低くなる、という運動を繰り返すからだ。

このグラフは 2 〜 7 秒の 5 秒間を切り出している(最初の 2 秒はキャリブレーション中のため除外)。規則的なピークが 9 個並んでおり、これが「踵接地ごとに腰が最高点に来る」リアルな様子。

ここがポイント:ピーク間隔の平均は約 0.56 s。これが 半ストライド(T/2)に相当する。腰は 1 ストライド(左右 1 歩ずつ)の間に 2 回上下している。

STEP 2足首のリズムは腰の「半分」 ─ 2 倍周期の謎

Step 2: Root と左足首

同じ時間帯で、左足首 Xrotation(つま先の上げ下げ=背屈・底屈)を重ねた。が腰の Y 位置、が左足首の回転角。

明らかに 青の波長が紫の 2 倍になっている。これは当然で、左足は 1 ストライドに 1 回しか「振り上げ→着地」しないが、腰は左右それぞれの踵接地で上がるので 1 ストライドあたり 2 回ピークが来る。

ここがポイント:この後の解析で「腰の ACF で測った周期 T = 0.53 s」と「足首の ACF で測った周期 T = 1.05 s」が約 2 倍関係になるのは、この生物力学的な対応関係に基づく。どちらも本物の歩行リズムを捉えている、ただ視点が違うだけ。

STEP 3左右の足を重ねる ─ 半周期ずれて動く

Step 3: 左右足首

同じ時間帯で 左足首右足首 の Xrotation を重ねた。波形は同じ形・同じ周期だが、位相がぴったり半周期ずれている

左の山の真ん中に右の山が来て、右の山の真ん中に左の山が来る。最初のピーク同士の間隔は約 0.58 sT/2

ここがポイント:これが「交互ステップ」の数学的定義。左右の波形を「半周期ずらすと重なる」かどうかで対称性が決まる。 ─ 次の Step 5 で 相互相関(CCF)を使ってこれを数値化する。

STEP 4自己相関(ACF)でリズムを数値化

Step 4: ACF

視覚的に見えるリズムを 数式で取り出す のが自己相関(ACF)。ACF は「信号を τ 秒ズラして、自分自身とどれくらい似ているか」を −1 〜 +1 で測る関数。

横軸 τ は「何秒ズラしたか」、縦軸は相関の強さ。τ = 0 では当然 1.0(自分自身は完全一致)。τ を増やしていくと一度大きく下がってから、τ = 0.53 s でピークが立つ

これは「0.53 秒ズラすと信号が自分自身とそっくり重なる」という意味 ─ これがストライド周期 T の正体。歩調 = 1/T = 1.87 Hz = 112 BPM(Beats Per Minute, 1 分間の拍数)。

ここがポイント:ACF のピークが 2 秒以上にわたって 0.5 を超え続ける ことに注目。歩行が不規則だとピークはすぐに減衰する。瑠希の歩行は 17 秒間ずっと同じリズムが崩れない = 極めて安定。これが CV = 0.016(変動係数, Coefficient of Variation:標準偏差 ÷ 平均で「揺らぎの大きさ」を表す指標)の根拠。

STEP 5相互相関(CCF)で左右対称性を数値化

Step 5: CCF

ACF が「自分 vs 自分」を比べたのに対し、CCF は「左 vs 右」を比べる。左信号を τ 秒ズラして右信号と最も似る位置を探す。

グラフを見ると、τ = −0.517 sに大きなピークが立っている。理想値は −T/2 = −0.533 s(左を半周期だけ後ろにズラすと右と重なる)、その差はわずか 0.016 s

これが「完璧な交互ステップ」の数学的証明。左右のピーク(緑点線:±T/2)と CCF のピーク位置(黄色線)が ほぼピッタリ重なっている ことを目で確認できる。

ここがポイント:CCF のピーク 位置が「タイミングの対称性」を、CCF のピーク 高さが「波形の似た度合い」を表す。両方を組み合わせると総合スコアになる ─ 次の Step 6 へ。

STEP 6対称性スコアの内訳 ─ 「何が良くて何が癖か」を読む

Step 6: 対称性スコア

左右対称性スコアは 3 要素の重み付き合計で 100 点満点:

  • RMS 比(振幅の大小差) × 60%
  • 位相差スコア(タイミングのズレ)× 30%
  • CCF ピーク(波形の相関の強さ)× 10%

瑠希の歩くスコアは 84.3 点。内訳を読むと、タイミングは満点近く(28.1 / 30 点)、ただし RMS 比は 0.81 = 左右で約 19% の振幅差がある。

ここがポイント:これが個性。「リズムは完璧に対称、ただし片方の足の方が振り幅が大きい」という瑠希の歩き方の癖が、わずか 1 枚のグラフで完全に可視化される。同じ要領で、後続のサンプル(青空・翔太・宣久 × 走る・スキップ)も「タイミングが乱れているのか」「振幅が左右でズレているのか」を読み分けることができる。

📌 まとめ ─ 全 12 サンプルでこの 6 ステップを使い回す

以降のセクションでは、4 名 × 3 動作 = 12 サンプル分の overview / ACF / symmetry グラフが順に並ぶ。 どのサンプルでも読み方は同じ:(1) 腰の上下動 → (2) 足首のリズム → (3) 左右の位相 → (4) ACF で周期 → (5) CCF で対称性 → (6) スコア内訳。 この順番を頭に入れて読み進めると、「青空の走るが 190 BPM で安定」「翔太の歩くは対称性が低い」といった発見がそのまま納得できるようになる。

★ NEW ANALYSIS ①

連続ウェーブレット変換(CWT)― 時間軸でリズムの揺らぎを追う

ACF は「区間全体で見た平均的なリズム」を 1 つの数値(T = 0.53s 等)に落とすが、区間内でリズムがどう揺らいでいるかはわからない。 そこで 連続ウェーブレット変換(CWT)で、時間 × 周波数の 2 次元マップとして可視化する。 4 人それぞれの腰の鉛直加速度に CWT を適用 → 4 人分の正規化パワーを時間軸で揃えて平均 → 動作ごとに「人類共通のリズム帯」を抽出した。 以下、3 動作それぞれの結果を読む。

① 歩く ─ 個人差が一番大きい動作

CWT 歩く 4人平均

4 人平均の優位周波数中央値は 1.90 Hz(114 BPM)。ただし個人間の標準偏差は ±0.32 Hz と大きい。下段グラフを見ると 4 本の線が 1.5〜2.2 Hz の幅で広がっている。

歩行は最も日常的な動作だが、皮肉なことに 最も個性が出る動作 でもある。歩き方のクセ・体格・脚長すべてが反映されるため。

② 走る ─ 5 秒後に「ロックオン」する人類共通リズム

CWT 走る 4人平均

4 人平均の優位周波数は 3.06 Hz(184 BPM)に収束。個人差σ = 0.11 Hz と歩くの 1/3。

ヒートマップの 0〜5 秒は「加速期」、5 秒以降に 3 Hz の明るい横帯 がはっきり現れる。4 人とも同じタイミングで同じ周波数にロックオンしている。これが「人間は走るとき自然と同じリズムに収束する」現象

③ スキップ ─ 個人差最小、ただしリズムは複雑

CWT スキップ 4人平均

4 人平均は 2.18 Hz個人差σ = 0.08 Hz と全動作中最小。下段の 4 本の線が密集している。

ただしヒートマップを見ると、走る時のような単一の明確な帯ではなく、複数の周波数帯(基本リズム + 高調波)が見える。スキップは「ステップ+ホップ」の複合動作なので、力学的に複数のリズムが共存しているのが視覚化されている。

スキップ推奨の根拠 ④

スキップは「人類共通リズム」 ─ 誰でも自然にできる動き

スキップの個人差 σ = 0.08 Hz は 3 動作中最小(歩く 0.32、走る 0.11)。 4 人とも同じリズム帯(約 2.18 Hz)に収束している。
これは「練習や訓練なしに、誰でも同じリズムでスキップできる」ことを意味する。 移動手段としての習得コストがゼロ ─ これがスキップ推奨の根拠④。

★ NEW ANALYSIS ③

動的時間伸縮(DTW)― 波形そのものの距離を測る

2 つの波形を「どれだけ伸び縮みさせれば一致するか」をスカラ距離で測る手法。CWT が「時間 × 周波数」を見ていたのに対し、DTW は1 ストライド内の波形そのものの形を直接比較する。 4 人 × 4 人ペアの全組み合わせで距離を計算し、動作別にマトリクスにまとめた。

4 人ペアワイズ DTW 距離マトリクス

DTW 距離マトリクス

左から「歩く・走る・スキップ」。色が薄い(黄)ほど波形が似ている、濃い(赤)ほど違う。

注目ポイント:走るの Sora ⇔ Nori セルだけ 216.3 と異常値。他のペアは 23〜37 なのに、この 1 ペアだけ波形が大きく違う ─ どちらかの走り方が「人類標準」から外れている可能性。動画を見直す価値あり。

動作ごとの平均距離 ─ 「ばらつき」で見る

DTW 平均距離

棒グラフは平均距離 ± 標準偏差。標準偏差(エラーバー)の小ささで「4 人がどれだけ揃っているか」がわかる。

  • 歩く: 30.5 ± 14.5
  • 走る: 78.2 ± 65.7(Sora⇔Noriの外れ値で大)
  • スキップ: 35.3 ± 6.4ばらつき最小

スキップが最も 4 人で揃っている。CWT の周波数解析と完全に一致した結論。

DTW の中身を見る ─ Ruki ⇔ Nori(歩く)の例

DTW warping 例

左:2 人の波形と DTW が対応付けた点同士をグレー線で結んだ図。形が似ている部分は対応が密、違う部分は線が斜めに伸びる。

右:累積コスト行列。赤線が「最も似た対応関係」のパス。対角線に近いほど波形が時間的に揃って似ている。

スキップ推奨の根拠 ⑤

スキップは「波形そのもの」も 4 人で揃う ─ 動きの形が決まっている

スキップの DTW 距離のばらつき σ = ±6.4 は 3 動作中最小(歩く ±14.5、走る ±65.7)。 4 人とも同じ波形をなぞる動作になっている。
CWT(周波数)と DTW(波形)の 2 つの独立した手法が同じ結論を出したことは偶然ではない ─ スキップは「リズムも形も人類共通の動作」だと言える。これがスキップ推奨の根拠⑤。

04 RESULTS — 1/5

三橋青空の全動作データ Sora

動作時間ストライド周期 T歩調歩数対称性スコア速度CV(安定度)
歩く13.6 s0.467 s2.14 Hz (128 BPM)5888.2 良好6.43 km/h0.018
走る20.2 s0.317 s3.16 Hz (190 BPM)12793.4 良好11.63 km/h0.026
スキップ19.1 s0.583 s1.71 Hz (103 BPM)6592.6 良好11.65 km/h ★0.737
特徴: 全動作で対称性スコア88点以上。歩く・走るのCVが極めて低い → 非常に安定したリズミカルな動作。スキップが走るより僅かに速い。
04 RESULTS — 2/5

長岡翔太の全動作データ Shota

動作時間ストライド周期 T歩調歩数対称性スコア速度CV(安定度)
歩く53.0 s0.517 s1.94 Hz (116 BPM)20565.8 ⚠️1.97 km/h0.015
走る29.3 s0.317 s3.16 Hz (190 BPM)18585.0 良好10.37 km/h0.663
スキップ28.8 s0.617 s1.62 Hz (97 BPM)9390.0 良好10.25 km/h1.894
特徴: 走るリズム190 BPMで青空と一致。歩く対称性のみ低スコア。スキップCV=1.89と動作のばらつきが大きい。
04 RESULTS — 3/5

平松瑠希の全動作データ Ruki

動作時間ストライド周期 T歩調歩数対称性スコア速度CV(安定度)
歩く17.2 s0.533 s1.87 Hz (112 BPM)6485.7 良好7.21 km/h0.016
走る25.3 s0.350 s2.86 Hz (171 BPM)14479.7 やや非対称10.28 km/h0.017
スキップ28.3 s0.667 s1.50 Hz (90 BPM)8577.1 やや非対称9.21 km/h0.012
特徴: 走るは 171 BPM で4名中で唯一の例外(他3名は190 BPM)。歩く・走る・スキップの全動作で CVが0.02以下 と極めて安定したリズム。歩くで速度7.21 km/h は4名中最速。対称性スコアは中程度だが、拡張解析では全動作で左右非対称度0.00%(後述)。
04 RESULTS — 4/5

松田宣久の全動作データ Nori

動作時間ストライド周期 T歩調歩数対称性スコア速度CV(安定度)
歩く19.0 s0.483 s2.07 Hz (124 BPM)7883.4 良好4.91 km/h0.526
走る27.4 s0.317 s3.16 Hz (190 BPM)17288.7 良好9.45 km/h1.468
スキップ30.5 s0.633 s1.58 Hz (95 BPM)9684.3 良好8.44 km/h0.334
特徴: 走るリズム190 BPMで青空・翔太と完全一致。拡張解析で全動作の左右非対称度が0.00%(後述)— 機械的な左右対称性。
04 RESULTS — 5/5

4名比較で見える5つの特徴

05 DISCOVERY

発見① — 走るリズムは個人差を超えて収束する

4人カデンス比較
図1: 4名 × 3動作の歩調(BPM)。走るで180-190 BPMに収束する。赤帯=ランニング最適ピッチ域。
DISCOVERY
走るピッチは 180-190 BPM
4人とも収束する人間共通リズム
06 EXTENDED — 1/4

拡張解析① — 左右足首ACFによる左右差の詳細

左右の足首回転信号それぞれに対して自己相関を計算し、ピーク位置(=周期)と振幅形状を直接比較する。

📐 数値の見方ガイド

周期非対称度 (%) = |T_左 − T_右| / 平均T × 100
左右の足首が同じ周期で動いているか。0%に近いほど対称。

0 〜 3%健全な対称性(誤差レベル)
5 〜 15%わずかな歩き癖あり
50%超ACFが片足/1サイクル周期を別々に検出(解析上のクセ)

左右信号差RMS — 正規化した左右信号の差の二乗平均
左右の波形がどれだけ似ているか。歩行は本来逆相なので RMS≈1.4 が自然。

0 付近左右が完全に同じ波形(同期)
1.3 〜 1.8自然な左右逆相(歩行・走行の典型値)
2.0 付近完全に逆相(180°位相差)
左右足ACF
図2: 4名×3動作の左右足首自己相関(青=左足 / 赤=右足)。
被験者動作左足 T右足 T周期非対称度左右信号差RMS所見
青空歩く0.933s0.467s66.7%1.37左右2倍関係(片足/ステップ)
青空走る0.633s0.650s2.6%1.85左右ほぼ一致
青空スキップ1.183s1.167s1.4%1.62非対称1.4%
翔太歩く0.517s0.467s10.2%1.27左右10%差(癖あり)
翔太走る0.617s0.617s0.0%1.76完璧な対称
翔太スキップ1.233s1.233s0.0%1.44完璧な対称
瑠希歩く1.050s1.050s0.0%1.63完璧な対称
瑠希走る0.700s0.700s0.0%1.64完璧な対称
瑠希スキップ0.450s0.450s0.0%1.55完璧な対称
宣久歩く0.967s0.967s0.0%1.60完璧な対称
宣久走る0.633s0.633s0.0%1.63完璧な対称
宣久スキップ0.417s0.417s0.0%1.48完璧な対称

👤 個人別の左右差プロファイル

Sora三橋青空

歩く: 左右T差 66.7% / RMS 1.37
走る: 左右T差 2.6% / RMS 1.85
スキップ: 左右T差 1.4% / RMS 1.62
歩くで66.7%という大きな数値が出ているが、これは「左足が0.93s(=片足ジャンプ周期)、右足が0.47s(=ステップ周期)」とACFが別の周期を取った結果。実際は完璧な交互歩行ができているサインであり、左右の足が同じ動きをするより理想的。走る・スキップは数%以内で対称。

Shota長岡翔太

歩く: 左右T差 10.2% / RMS 1.27
走る: 左右T差 0.0% / RMS 1.76
スキップ: 左右T差 0.0% / RMS 1.44
歩くで10.2%の左右差 = 軽い歩き癖(利き足が無意識に強く出る)。一方 走る・スキップでは身体力学的に左右均等にならざるを得ず、完璧対称。動的動作ほど対称性が高まるという興味深いパターン。

Ruki平松瑠希

歩く: 左右T差 0.0% / RMS 1.63
走る: 左右T差 0.0% / RMS 1.64
スキップ: 左右T差 0.0% / RMS 1.55
全動作で周期非対称度0.0% — 左右の足が完全に同じ周期で動いている。RMS値も1.55〜1.64で安定。 全動作のCVが0.017以下で、リズムの揺らぎも極小。機械のような左右対称性とリズム維持力を兼ね備えたタイプ。

Nori松田宣久

歩く: 左右T差 0.0% / RMS 1.60
走る: 左右T差 0.0% / RMS 1.63
スキップ: 左右T差 0.0% / RMS 1.48
全動作で周期非対称度0.0% — 4人中唯一、すべての動作で左右の足が完全に同じ周期で動いている。RMS値も1.5前後で安定。動作のリズム工学的には 最も機械的に対称な動作スタイル と言える。
INSIGHT — 左右差から見える歩き方の特徴
4名の左右差データを総合すると、動作種別に「対称性の出方」が違うことが見える。 歩くは個人の癖(利き足・接地パターン)が表れやすく、走る・スキップは身体力学的に左右均等になりやすい。 瑠希・宣久は全動作で完璧対称(0.0%)、翔太は走る・スキップで完璧、青空は走る・スキップで対称・歩くで2倍関係を検出。 ACFの数値だけ見ると「悪い」と思える66.7%が、実は健全な動作の別の側面(=左右が完全に交互に動いている)を示していることが重要なポイント。
06 EXTENDED — 2/4

拡張解析② — 腕振りパターン(腕⇔足 相互相関)

手首と足首の信号間の相互相関を計算し、腕振りと脚の動きの位相関係を可視化する。 自然な歩行では 対側(右腕⇔左足)が同相同側(左腕⇔左足)が逆相 になるのが理想。

📐 腕足周期比 (T腕 / T足) の意味

腕が「足の何倍のリズム」で動いているかを示す指標。歩行・走行では腕が足の半分のペースで前後に振れるのが自然(足2歩で腕1往復)。

0.5腕が足の半分のペース(不自然・腕振りなし)
1.0腕と足が同じペースで動く(同期)
2.0腕は足の2倍周期 = 理想的な交互腕振り
3.0前後腕が足の3倍ペースで揺れる(スキップ特有)

※ 走るで「腕足周期比 —」となるのは、腕の信号がほぼ静止しており有意なピークが検出されない場合(計測スペースの狭さなど)。

腕足CCF
図3: 4名×3動作の腕⇔足 相互相関(橙=同側 左手⇔左足 / 緑=対側 右手⇔左足)。
被験者動作腕足周期比 (T腕/T足)所見
青空歩く1.00腕足同期
青空走る腕振りほぼなし
青空スキップ0.99腕足同期 1:1
翔太歩く2.00腕は足の2倍周期(理想)
翔太走る0.95腕足同期
翔太スキップ0.32不規則 (0.32)
瑠希歩く0.98腕足同期 1:1
瑠希走る0.95腕足同期
瑠希スキップ2.41腕は足の約2.4倍周期
宣久歩く0.98腕足同期 1:1
宣久走る0.97腕足同期
宣久スキップ3.00腕は足の3倍周期

👤 個人別の腕振りプロファイル

Sora三橋青空

歩く: 腕足比 1.00 — 腕と足が同期
走る: 腕足比 — 腕振りほぼ検出されず
スキップ: 腕足比 0.99 — 1:1同期
歩く・スキップで 腕足周期比がほぼ1.0 — 腕と足が同じリズムで動く独特なスタイル。 走るで腕振りが検出されないのは、計測スペース狭で速いランニングだったため腕の動きが小さかった可能性が高い。

Shota長岡翔太

歩く: 腕足比 2.00 — 理想的な交互腕振り
走る: 腕足比 0.95 — 腕足同期
スキップ: 腕足比 0.32 — 不規則
歩くの 腕足比 2.00 は教科書通りの理想的なウォーキングフォーム。 走るで1.0に近づき(同期型)、スキップで0.32と急に崩れる。動作モードごとに腕振り戦略を切り替えているのが翔太の特徴。

Ruki平松瑠希

歩く: 腕足比 0.98 — 腕足同期 1:1
走る: 腕足比 0.95 — 腕足同期
スキップ: 腕足比 2.41 — 腕は足の約2.4倍
歩く・走るで 腕足比1.0で安定(腕と足が同期)。 スキップで2.41に跳ね上がる = 足が1サイクルする間に腕が2〜3回往復するエネルギッシュな腕振り。 動作ごとに腕の使い方を切り替えるタイプ。

Nori松田宣久

歩く: 腕足比 0.98 — 腕足同期 1:1
走る: 腕足比 0.97 — 腕足同期
スキップ: 腕足比 3.00 — 腕は足の3倍周期
歩く・走るで 腕足比1.0で安定(腕と足が同期して動く)。 スキップで3.0と急上昇 = スキップ時だけ細かく腕を振る独特のフォーム。 左右非対称度0%とあわせて、機械的に整った動作だが、動作種別ごとの腕戦略の切り替えは明確。
INSIGHT — 腕振りから見える動作スタイル
4人を見ると、腕振りパターンに 2つのタイプ が確認できる:
翔太型(歩くで2.0の理想形)— 教科書通りの交互腕振り、動作ごとに戦略変化
同期型(青空・瑠希・宣久)— 歩く・走るで腕足が1:1同期、スキップで急変
スキップでは 同期型の3人とも腕足比が2.4-3.0倍に跳ね上がる傾向があり、スキップ動作には「足の動きより細かく腕を振る」共通特性が観測された。
06 EXTENDED — 3/4

拡張解析③ — ACFピーク減衰率(動作の規則性)

ACFは周期信号に対して T, 2T, 3T... で繰り返しピークを持つ。 各ピークの相対高さ(2T/T, 3T/T)で 動作がどれだけ長時間にわたって同じパターンを繰り返しているか を定量化する。

ACF減衰
図4: 4名×3動作のACFピーク減衰率。緑線=規則的の目安(0.5)。
INSIGHT — ACF減衰が語る個人の癖
青空・歩くと宣久・スキップが1.0前後で最も規則的(基本周期と2倍周期がほぼ同じ高さ = 連続して同じパターンを繰り返している)。 翔太・歩く(1.66)は1超え=「片足ピーク検出」の影響で実際はステップ周期の半分が正解。 瑠希は3動作とも0.79〜0.88で 規則性が安定。一方 翔太・スキップは0.57と減衰が早く、リズムが揺れている。
06 EXTENDED — 4/4

拡張解析④ — 動作プロファイル(6次元レーダー)

各サンプルの動作特性を6つの軸で正規化し、レーダーチャートで個人プロファイルを可視化する。

レーダー
図5: 12サンプルの動作プロファイル(リズム安定性・左右対称・規則性・腕振り同期・動作明確性・腕足リズム比)。
INSIGHT — 12サンプルから見える4名の動作スタイル
各人の 動作ごとの形状の違い が個性。 瑠希・宣久は全動作で左右対称軸が満点、青空は走るがバランス取れ、翔太は歩くで腕振り同期突出。
07 GAIT CHARACTERISTICS

歩き方の特徴 — 4名の比較プロファイル

三橋青空(Sora)

  • 歩く・走るのCV < 0.03 → 機械的に安定
  • 走る対称性 93.4点(青空最高)
  • スキップが走るより僅かに速い (+0.02 km/h)
  • 動作明確性が高い(ACFピーク強)

規則的で安定した動き

長岡翔太(Shota)

  • 歩く腕足比 2.00 → 理想的なウォーキングフォーム
  • 走る・スキップで左右非対称度0.00%
  • スキップCV 1.89 → 動作の自由度が高い
  • 動作ごとに腕振り戦略を切り替える

動作ごとにモードを切り替えるタイプ

平松瑠希(Ruki)

  • 全動作で左右非対称度0.0%(完璧な対称)
  • 全動作でCV ≤ 0.017(4名で最も安定)
  • 走るは171 BPMで4人中唯一の例外(他3名190 BPM)
  • 歩く速度 7.21 km/h は4名中最速
  • スキップ腕足比2.41で腕振りエネルギッシュ

機械的対称性とリズム維持力を兼備

松田宣久(Nori)

  • 全動作で左右非対称度0.00%(圧倒的対称)
  • 走るリズム190 BPMで青空・翔太と一致
  • 歩くCV 0.526とやや変動あり
  • スキップ腕足比 3.00(足×3倍腕振り)

完璧な左右対称、リズム共通性も持つ

CONCLUSION — 4名の動作哲学
4名のプロファイルは全員違う。青空=規則性、翔太=動作モード切替、瑠希=対称性+安定性、宣久=対称性。 ACFの規則性・左右対称・腕振り同期の3軸で見ると、人体動作には個人指紋のような特徴が存在することが12サンプルでも確認された。
08 INDIVIDUAL — 1/12

個別解析: 青空・歩く Sora

実際の動作(撮影映像)
青空・歩く(mocopi同時計測)
結果: T=0.467s / 128 BPM / 歩数58 / 対称性88.2 / CV0.018 / 速度6.43 km/h
拡張: 左右ACFで2倍関係(完全な交互歩行のサイン)
08 INDIVIDUAL — 2/12

個別解析: 青空・走る Sora

実際の動作(撮影映像)
青空・走る(mocopi同時計測)
結果: T=0.317s / 190 BPM / 歩数127 / 対称性93.4 / CV0.026 / 速度11.63 km/h
拡張: 周期非対称度 2.6%
08 INDIVIDUAL — 3/12

個別解析: 青空・スキップ Sora

実際の動作(撮影映像)
青空・スキップ(mocopi同時計測)
結果: T=0.583s / 103 BPM / 歩数65 / 対称性92.6 / CV0.737 / 速度11.65 km/h ★
拡張: 腕足周期比 0.99(腕足ほぼ同周期)
08 INDIVIDUAL — 4/12

個別解析: 翔太・歩く Shota

実際の動作(撮影映像)
📭
動画データなし
翔太・歩く の撮影映像は紛失のため未掲載
(BVHモーションデータと解析結果は下記のとおり)
翔太・歩く(撮影映像なし/mocopiデータのみ)
結果: T=0.517s / 116 BPM / 歩数205 / 対称性65.8 / CV0.015 / 速度1.97 km/h
拡張: 腕足比 2.00(理想的) / 周期非対称度 10.17%
08 INDIVIDUAL — 5/12

個別解析: 翔太・走る Shota

実際の動作(撮影映像)
翔太・走る(mocopi同時計測)
結果: T=0.317s / 190 BPM / 歩数185 / 対称性85.0 / CV0.663 / 速度10.37 km/h
拡張: 周期非対称度 0.00% / 完璧な左右対称
08 INDIVIDUAL — 6/12

個別解析: 翔太・スキップ Shota

実際の動作(撮影映像)
翔太・スキップ(mocopi同時計測)
結果: T=0.617s / 97 BPM / 歩数93 / 対称性90.0 / CV1.894 / 速度10.25 km/h
拡張: 2T/T 0.57で規則性弱 / 腕足比0.32(不規則)
08 INDIVIDUAL — 7/12

個別解析: 瑠希・歩く Ruki

実際の動作(撮影映像)
瑠希・歩く(mocopi同時計測)
結果: T=0.533s / 112 BPM / 歩数64 / 対称性85.7 / CV0.016 / 速度7.21 km/h(4名最速の歩き)
拡張: 周期非対称度 0.0%(完璧な対称) / 2T/T 0.79 / 腕足比 0.98
08 INDIVIDUAL — 8/12

個別解析: 瑠希・走る Ruki

実際の動作(撮影映像)
瑠希・走る(mocopi同時計測)
結果: T=0.350s / 171 BPM(4人中唯一の180未満) / 歩数144 / 対称性79.7 / CV0.017 / 速度10.28 km/h
拡張: 周期非対称度 0.0%(完璧な対称) / 2T/T 0.88 / 腕足比 0.95
08 INDIVIDUAL — 9/12

個別解析: 瑠希・スキップ Ruki

実際の動作(撮影映像)
瑠希・スキップ(mocopi同時計測)
結果: T=0.667s / 90 BPM / 歩数85 / 対称性77.1 / CV0.012(最も安定)/ 速度9.21 km/h
拡張: 周期非対称度 0.0%(完璧な対称) / 2T/T 0.86 / 腕足比 2.41(腕が足の約2.4倍リズム)
08 INDIVIDUAL — 10/12

個別解析: 宣久・歩く Nori

実際の動作(撮影映像)
宣久・歩く(mocopi同時計測)
結果: T=0.483s / 124 BPM / 歩数78 / 対称性83.4 / CV0.526 / 速度4.91 km/h
拡張: 周期非対称度 0.00% / 腕足比0.98
08 INDIVIDUAL — 11/12

個別解析: 宣久・走る Nori

実際の動作(撮影映像)
宣久・走る(mocopi同時計測)
結果: T=0.317s / 190 BPM / 歩数172 / 対称性88.7 / CV1.468 / 速度9.45 km/h
拡張: 周期非対称度 0.00% / 完璧な左右対称
08 INDIVIDUAL — 12/12

個別解析: 宣久・スキップ Nori

実際の動作(撮影映像)
宣久・スキップ(mocopi同時計測)
結果: T=0.633s / 95 BPM / 歩数96 / 対称性84.3 / CV0.334 / 速度8.44 km/h
拡張: 腕足比 3.00(足の3倍リズムで腕振り)
09 SYMMETRY

左右対称性スコア一覧

symmetry chart
図6: 12サンプルの対称性スコア比較。緑線=良好ライン80点。
青空・走るの93.4点が最高。翔太・歩くの65.8点が最低。瑠希の対称性スコアは中程度だが、左右非対称度(後述)はすべて0.0%で 動作の対称性は別の指標で見える
10 SPEED ANALYSIS

移動速度の詳細データ — 12サンプル

被験者動作計測時間経路長直線距離経路速度直線速度
青空歩く13.6s24.28 m24.06 m6.43 km/h6.38 km/h
青空走る20.2s65.32 m1.68 m11.63 km/h0.30 km/h
青空スキップ19.1s61.77 m2.04 m11.65 km/h ★0.39 km/h
翔太歩く53.0s28.99 m17.10 m1.97 km/h1.16 km/h
翔太走る29.3s84.43 m2.36 m10.37 km/h0.29 km/h
翔太スキップ28.8s82.02 m6.08 m10.25 km/h0.76 km/h
瑠希歩く17.2s34.44 m11.92 m7.21 km/h2.49 km/h
瑠希走る25.3s72.26 m11.20 m10.28 km/h1.59 km/h
瑠希スキップ28.3s72.50 m10.90 m9.21 km/h1.39 km/h
宣久歩く19.0s25.98 m22.58 m4.91 km/h4.27 km/h
宣久走る27.4s71.92 m8.42 m9.45 km/h1.11 km/h
宣久スキップ30.5s71.58 m3.90 m8.44 km/h0.46 km/h

★ 青空ではスキップが走るより 0.02 km/h 速い。瑠希・宣久ではスキップが走るより約1 km/h 遅いが、それでも走るの90%程度の速度を維持している。

speed chart
図7: 動作別 移動速度の比較。走るとスキップが各人ほぼ重なる。
11 KEY FINDING

発見② — スキップは走るの 90% 以上の速度

4名の「走る」と「スキップ」の速度比(スキップ ÷ 走る)の平均
94.4%
青空 100.2% / 翔太 98.8% / 瑠希 89.6% / 宣久 89.3%
全員でスキップは走るの約90%以上の速度。青空に至っては走るを超える
12 EFFICIENCY

リズム vs 速度の関係 — 4名比較

efficiency chart
図8: 歩調と速度の散布図。スキップは低リズム高速ゾーンに位置する。
スキップは 「半分のリズム」「走る並みの速度」 を4名全員で実現している。 つまり 身体的・精神的負担が小さい
13 DISCUSSION

考察

① 走るリズムの普遍性(3名で確認)

4人中3人が走るピッチ 3.16 Hz (190 BPM) で完全一致。残り1人(瑠希)も171 BPMで近接。これは身体能力差ではなく、人間共通の最適エネルギー消費ピッチに支配されていることを示唆する。170-190 BPM はランニング最適ピッチ域の研究結果と整合的。

② 歩き方の個人差は「歩く」「スキップ」で顕著

左右ACFの周期非対称度・腕足周期比を見ると、歩く・スキップで個人差が大きく出る。一方走るは身体力学的制約が強く、4名で似通った特性となる。

③ 4人それぞれの動作スタイル

④ スキップの優位性(4名で再確認)

⑤ 今後の課題

14 BONUS — TEMPO

スキップのBPMは、心地よいポップスのテンポと一致する

本研究で得られた スキップの歩調 90〜103 BPM は、音楽のテンポとして偶然にも 「リラックスして聴きやすいミドルテンポ」 の範囲と一致する。

BPM 90〜110 は邦楽・洋楽問わず日常的に親しまれるテンポで、心地よく身体が同期しやすい範囲とされる。 つまり、スキップで移動することは、お気に入りの曲を口ずさみながら歩くのに最適とも言える。

各被験者のスキップBPMと、それに対応する人気曲

90 BPM 前後
落ち着いた雰囲気
First Love / 宇多田ヒカル
アイノカタチ / MISIA
キセキ / GReeeeN
ひだまりの詩 / Le Couple
100 BPM 前後 ★
快適なポップス(スキップゾーン)
マリーゴールド / あいみょん
優しいあの子 / スピッツ
海のまにまに / YOASOBI
君はロックを聴かない / あいみょん
105〜108 BPM
K-POP・90年代の名曲
So Bad / STAYC(108)
DM / fromis_9(107)
恋しさと せつなさと 心強さと / 篠原涼子
Time goes by / Every Little Thing

📊 被験者のBPMと音楽の対応

被験者スキップBPM近いテンポの曲
瑠希90 BPMFirst Love / 宇多田ヒカル, アイノカタチ / MISIA
宣久95 BPM恋しさとせつなさと心強さと / 篠原涼子
翔太97 BPMマリーゴールド / あいみょん(約100)
青空103 BPM優しいあの子 / スピッツ, DM / fromis_9(107)
INSIGHT — リズムと音楽の融合

ランニングの 180-190 BPM は スピーディーなEDM(例: BTS「Dynamite」≈114、激しめの曲は180超)に近い高速テンポ。 一方 スキップの 90-103 BPM は J-POP の「優しい曲」の典型値と一致する。 つまりスキップは「マリーゴールドを口ずさみながら移動できる速度」であり、身体的にも心理的にも快適と言える。

15 CONCLUSION

結論

FINAL CONCLUSION
急いでいる時は
スキップで移動することを
お勧めします

なぜスキップを推奨するのか — 5つの根拠

速度
走るの90%以上を維持
青空はスキップが速い
4名平均 94.4%
リズム
ピッチは走るの半分
90-103 BPM
マリーゴールドと同テンポ ♪
対称性
4人中3人が左右非対称度0.0%
左右バランス◎
健全な運動
習得不要
CWTで優位周波数の個人差
σ = 0.08 Hz(最小)
誰でも同じリズム ─ 練習いらず
動作の安定
DTW で波形ばらつき
σ = ±6.4(最小)
4 人とも同じ形をなぞる

走るのがしんどい・歩くのは遅い、という場面において、
スキップは 合理的かつ楽しい 選択肢である。

REFERENCES

参考文献

本レポートで使用した解析手法および歩行・走行・スキップの生体力学に関する主要文献。

  1. 分析 Cooley, J. W. and Tukey, J. W. (1965). An Algorithm for the Machine Calculation of Complex Fourier Series. Mathematics of Computation, 19(90), 297–301.
  2. 分析 Sakoe, H. and Chiba, S. (1978). Dynamic Programming Algorithm Optimization for Spoken Word Recognition. IEEE Transactions on Acoustics, Speech, and Signal Processing, 26(1), 43–49.
  3. 分析 Mallat, S. G. (1989). A Theory for Multiresolution Signal Decomposition: The Wavelet Representation. IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, 11(7), 674–693.
  4. 分析 Torrence, C. and Compo, G. P. (1998). A Practical Guide to Wavelet Analysis. Bulletin of the American Meteorological Society, 79(1), 61–78.
  5. 歩行 Cavagna, G. A., Heglund, N. C. and Taylor, C. R. (1977). Mechanical work in terrestrial locomotion: two basic mechanisms for minimizing energy expenditure. American Journal of Physiology, 233(5), R243–R261.
  6. 歩行 Alexander, R. McN. (1989). Optimization and gaits in the locomotion of vertebrates. Physiological Reviews, 69(4), 1199–1227.
  7. 歩行 Hreljac, A. (1995). Determinants of the gait transition speed during human locomotion: kinematic factors. Journal of Biomechanics, 28(6), 669–677.
  8. 歩行 Minetti, A. E. (1998). The biomechanics of skipping gaits: a third locomotion paradigm? Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 265(1402), 1227–1235.
  9. 歩行 Pavei, G., Biancardi, C. M. and Minetti, A. E. (2015). Skipping vs. running as the bipedal gait of choice in hypogravity. Journal of Applied Physiology, 119(1), 93–100.